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牧会コラム週報版 167 2023.12.31
「教誨師の働きに学ぶ」
今年2023年からは、教会のみなさまのお祈りと献金に支えられ、篤志面接委員を兼ねた教誨師の働きを少年院にて行うことができました。神さまとみなさまに感謝いたします。
この働きをしてあらためて教えられたことは、非行ゆえに収監されるこの施設はあくまでも「矯正」のために存在するのであって、市民による「制裁」のために存在するのでは決してない、ということでした。
暴力行為や暴走行為や特殊詐欺、薬物の流通や売春の斡旋といった、低年齢の者たちが手を染める悪行のニュースを耳にする私たちは、つい、彼らが早く法のもとに裁かれ、それ相応の制裁を受けることを期待しないでしょうか。しかし、ほんとうに考えなければならないのは、彼らが出院したあと、いかにして社会に復帰させられるか、ということではないでしょうか。そのためにはまず、社会を構成する私たちが彼らに手を差し伸べる必要があります。早い話が、私たちは「やさしく」なるべきなのです。
私たちクリスチャンこそは、この働きを優先的に取り組める要件を神さまによって備えていただいている、貴重な存在であると思います。振り返ってみると、私の母教会は暴走族出身の信徒が複数いましたし、そのほかにも、いかにも「ワル」な雰囲気を漂わせた若者たちが、バプテスマを受けていなかったにせよ、よく集まっていたものでした。私はそういう環境の中で思春期を過ごしながら、神さまはこの世の優等生ではない人たちにこそ福音の門を開いておられることを実感したものでした。
そうは申しましても、私はほんらい、教誨師ならびに篤志面接委員になりたくてたまらなかったわけではありませんでした。この私も拝命する機会が与えられるまで、この働きがなぜ必要かわかりませんでした。しかし今ならはっきりと、この働きにはクリスチャンこそがかかわり、神の愛によって彼らのたましいに触れていこうと呼びかけられ隊と思います。来年もこの働きを続けさせていただけれたら感謝です。教会のみなさまには、なにとぞご祷援のほどよろしくお願いいたします。
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週報フォトエッセイ 2023.12.31
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牧会コラム週報版 167 2023.12.31
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