コラム

コラム・ザ・ゴスペル037 2020.9.13

Author
mito
Date
2020-09-13 08:22
Views
2978
「日本教会と韓国教会、成長し合うきょうだいになろう」

旧約聖書・エゼキエル書23章は、まことの神さまに対する背信と背教の中で異邦の神々の手の中に堕ち、滅びていくイスラエルとユダのことを、「オホラ」「オホリバ」という、姦淫の罪に身をさらした姉妹になぞらえて描写しています。この箇所の、ときに露骨とさえ思えるような性的な表現を読むと、背信や背教というものがどれほど国という存在にダメージを与えるかが具体的に感じられ、身震いさせられます。

私は家族の半分を韓国ならびに韓国教会にルーツを持つ分、かの国の情勢、キリスト教会の事情には人一倍敏感になります。そんな私は、このエゼキエル書のオホラとオホリバの記述を読むたびに、日本と韓国の関係を連想せずにはいられません。

前に私は、日本に短期宣教にやって来たある韓国教会のチームが、こう歌うのを聴いたことがあります。「日本と韓国は兄弟の国……」ほんとうにそうだと思います。しかしこの「兄弟の国」の関係は、このチームが歌ったような、主にある兄弟としてともに力を合わせて神の国を立て上げる関係ではなく、オホラとオホリバ、片方の罪に憧れて自分もよりひどい罪を犯す、そのような「兄弟」の関係であってはならない、と、しみじみ思います。とてもいやなことなのですが、罪深い私たち人間は、他国のよい文化、聖書的な文化を受け入れるよりも、悪い文化、反キリスト的な文化をやすやすと受け入れる傾向を持っているものです。

かつて、巨大な教会や大勢のクリスチャン、充実したプログラムが日本の教会やクリスチャンのあこがれの的となっていた韓国教会は、いま、恐るべきスピードで世俗化が進みつつあります。私たちはこの世俗化する姿を見誤り、あたかも神さまがお許しになっている教会のあり方のように幻惑させられてはなりません。むしろみことばに堅く立ち、これまで日本の教会に多くのことを教えてくれた韓国教会のために祈る必要があると考えます。

オホラもオホリバもまことの神さまに立ち帰るならば、もはや姦淫の女ではありつづけず、主の器となります。日本と韓国の教会が世俗化から守られ、主の器として成長し合う関係となりますように!
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