週報フォトエッセイ　2023.7.2

「セルフサービス」（水戸市元吉田町）

　私の故郷、さいたま市中央区（旧埼玉県与野市）は、日曜大工のようなＤＩＹの専門店の、日本で最初のお店が誕生した町でもあります。ＤＩＹとは「ドゥ・イット・ユアセルフ（自分でやりなさい）」の略で、人にしてもらわない、自分で取り組むことの喜びを味わわせてくれて、1972年にこのお店ができて以来、今に至るまで日本全国にこのＤＩＹのお店は増えつづけています。

　食堂のお冷やおしぼりも「セルフサービス」というものがあり、これはお店の側もお客の側もある意味気楽です。やや難易度が上がると自動車の「セルフ給油」というものもありますが、これも慣れてしまうと気楽です。

　さて、私たちの信仰生活にもいわば「セルフサービス」と呼べそうなものがあります。それは、牧師のような人に頼らないで、自分で聖書を読み、自分で黙想し、自分でお祈りをする、毎日の「ディボーション」です。これは、神さまと自分という一対一の関係の中で行われるべきもので、その意味で「セルフサービス」（セルフな礼拝）です。もちろん、共同体における公同の礼拝も必要ですが、その礼拝は本来、それぞれがだれにも立ち入らせない（牧師も）、セルフな主との交わりを持ち寄って成立すべきものです。とにかく、セルフな次元でも礼拝にいそしみましょう。