コラム

牧会コラム週報版 151 2023.8.27

Author
mito
Date
2023-11-14 17:51
Views
391
「小・中・大の教会形成」

 出エジプトの途上、モーセは最初、イスラエルの民全体の問題をみなひとりでさばいていました。しかし、それでは彼が疲れてしまうと気遣ったしゅうとイテロの助言により、大きな事件はモーセがさばく一方で、小さなことは千人の長、百人の長、五十人の長、十人の長がさばくようにさせました。この知恵は大きな群れであるイスラエルの民の問題が円滑に解決されていくうえで大きな助けとなりました。

 この方法の法則はそのまま、教会にも適用できることです。ただし、現代の教会はイスラエルの民に比べてはるかに少人数である一方で、カナン入りというひとつの目的で一致していた彼らとちがい、私たちの取り組むことは複雑多岐にわたっています。そこで各単位を私たちは人数面で縮小し、しかし取り組むことはそれぞれの単位において充分にあることを念頭に置いて単位を分けるならば、私たちの単位は、「小=個人」、「中=家族(または小グループ)」、「大=教会全体」となるのではないでしょうか。もっとも、仮に問題が起きたとき、さばくのは人ではなく、どの単位においてもまことのさばき主なるイエスさまです。イエスさまとの関係の中で御手を伸ばしていただき、その御手に委ねるのです。

 日本の教会形成のモデルとして韓国教会を引き合いに出しますと、韓国(系)教会発祥の牧会のあり方として、特に70年代以降、いろいろな方法が模索され、また、普及していきました。その中でも信徒主体の教会形成に主眼を置いた「弟子訓練」、「二つの翼」、「家の教会」といった、多くの教会を席巻てブームを巻き起こした方法に共通して言えることは、みな、大きな単位と小さな単位の双方に注目したことです。しかしそれと同時に、大小どちらのグループでも満たすことのできない、主との個人的な関係も同時に大切にします。それをディボーションにおいて充足させるわけです。

 このように、小単位・中単位・大単位の主との交わりをすべて充実させることにより、教会形成の次元においてもますます充実するというわけです。いずれにおいても献身して、喜びに満ちた教会形成に励んでまいりましょう。

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