コラム

牧会コラム週報版 160 2023.11.5

Author
mito
Date
2024-01-22 15:56
Views
339

「韓国のモデル教会1」武井俊孝

 先々週、私は韓国に行き、「主の弟子訓練コンベンション」に参加しましたが、よかったのは会場の「平澤大光教会ビジョンセンター」における牧会の一環である早天祈祷を体験できたことでした。

 私はその前の週まで、平澤大光教会前主任牧師で、現在は枝教会であるビジョンセンターの主任牧師である裵昶敦(ぺ・チャンドン)先生の著書『弟子訓練に失敗なし』を翻訳していました。その本で語られていた平澤大光教会にける弟子訓練牧会は、信徒を一定期間訓練して小グループによる信徒牧会のグループリーダーに派遣し、そのグループリーダーとともに牧会することだけではなく、「爆発伝道」による個人伝道、教会奉仕、早天祈祷といったことも、ともに強調されていました。

 そんなことから、裵先生が直接お導きになる早天祈祷を体験できたのは大きな恵みでしたが、教会が運営するフリースクールの30人ほどの学生を含めた100人あまりの出席者は、韓国教会の早天祈祷にありがちな、大声の祈り、異言の祈りのような熱狂的な雰囲気ではなく、実に静かな祈りをささげていました。あまり韓国ぽくありません。そういえばこの教会はもともと典型的な韓国の教会とは様々な点で一線を画していて、韓国教会ならば当たり前のように存在する「聖歌隊」が存在しなかったり、他教会で「執事」の肩書を受けているような信徒の水平移動(転会)に対しても厳しい基準を設け、だれでも無条件に受け入れているわけではありません。その点では韓国にありながらも、かなり日本の教会と共通する点が多いといえるかもしれません。

 私にとって長年のモデル教会だったのは、ソウルの一等地で長年弟子訓練による教会形成をし、韓国のみならず日本の多くの教会からも羨望の的と見なされていたサラン教会でした。しかしやはりこの教会は大都会の巨大教会であり、地方における教会形成のモデルとするには合わない部分もあったことを、今は認めます。平澤大光教会は、そのような地方の牧会者にとって、サラン教会とはまた異なるモデルを提示していて、日本の地方における教会にとって、学ぶ要素が多くあると考えます。

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