牧会コラム週報版 191 2024.7.7
牧会コラム191「賛美 その2」武井俊孝
私がバプテスマを受けた母教会は牧師が賛美の歌手だったこともあり、賛美にはかなり力を入れていました。ただし、牧師はクラシックな声楽の人であったので、いきおい、教会の賛美もクラシックな色彩を帯びるようにならざるを得ませんでした。
そんな賛美の文化の中に育った私にとって、カルチャーショックともいえる体験だったのが、松原湖バイブルキャンプの高校生キャンプに参加したことでした。音楽ゲストの小坂忠・岩渕まことのデュオは、ノリのよい賛美を次々と繰り出し、会衆席で歌う高校生たちはそのテンポの速い数々の賛美に合わせ、大声を出したり、手拍子をしたり、踊ったりしていました。それはそれまで教会で体験していた賛美とは明らかに一線を画するものでした。
とはいっても、このノリについていけなくて、早く帰ろうとしていた高校生もいました。彼は聖書のメッセージを学びたかったのに、賛美ばかり歌わされて、という気持ちになっていたようです。しかし、彼のことを心配して担当カウンセラーが小坂先生に引き合わせてくださったことが、彼をキャンプに引き留めました。小坂先生は信徒の生活を「呼吸」になぞらえ、彼に、みことばを学ぶことが「取り込む」ことならば、賛美とは「吐き出す」ことである、取り込んでばかりではいけない、ぜひ、吐き出すように、賛美することを実践してほしい、と。彼と私は同じキャビンにいましたが、同じキャビンのメンバーが一同集まっている中で、彼がその分かち合いをしてくれたとき、なるほど、そういうことなのか、と、とても腑に落ち、また恵みをいただきました。
そう考えると、賛美を大きな声で力強く歌う、ということは、それだけみことばの恵みをダイナミックにいただいている証拠ともいえます。みなさまにお勧めしたいことですが、当教会の導入讃美の時間、伝統的な聖歌や讃美歌に比べるとテンポが速くポップな賛美を歌う際、手拍子をし、時には立ち上がってみていただきたい、なんなら踊ってもいいと思います。サムエル記第二6章の、神の臨在の御前で力のかぎり踊ったダビデのような祝福は、全身でささげる賛美を通していただくことができます。
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