コラム

牧会コラム週報版 067 2021.10.31

Author
mito
Date
2021-11-05 10:11
Views
1959
先週木曜日に執り行われた葬儀は、私がこちらにやってきて初めて、納棺から納骨までが一日のうちに執り行われたものでした。それだけによく考えると、きわめて目まぐるしく過ぎたものではありましたが、私はその現実に関わらず、心にせわしなさを感じてはいませんでした。それは、姉妹が平安のうちに主のみもとに召されたということ、姉妹のたましいはすでに天の御国にて平安のうちに移されていることを知っていたからでした。一連のあわただしさに関わらず、私の心はとても平安でした。

ご自宅で執り行われた葬儀は、折からの晴天で窓辺からさんさんと光が差し込む、とても明るいものでした。お香のむせるような、香りからして悲しくなるような雰囲気などまったくありません。涙もほとんどありません。このような中で私は、イエスさまを信じた姉妹がどんなに、ありがとうございます、ありがとうございます、と、感謝ばかり語られて主のみもとに旅立ってゆかれたか、参列されたみなさまに確信をもってお語りしました。聖霊なる神さまがみなさまの心を開かれ、主の十字架と復活の福音、天国の希望を受け入れ、主とともに歩むことを志す恵みが臨みますように、祈ってやみません。

私はこうして葬儀に立ち会わせていただくたび、しみじみ教えられることがあります。それは「主が待っておられる天の御国は、遠いようで実はとても近い」ということです。私は自分が葬儀を司式するたびに、韓国で按手礼のときにあつらえた黒いガウンに袖を通すのですが、この、めったに着ることのない服を身に着けるとき、天の御国にひとりのたましいをお見送りすることのおごそかさを覚えるとともに、その瞬間に天の御国が実に近くに感じられるものです。

いまはこうして葬儀もつつがなく取り行われ、ご遺骨も墓所にありますが、やがてこのご遺骨も、そして私たち一人ひとりも、栄光のからだによみがえらされる終わりの日が来ます。その日を思い、今日与えられている働きに忠実に種を蒔いてゆこうという思いを新たにさせられるものです。みなさま、日々主の恵みの中で励んでまいりましょう。
Total 242
Number Title Author Date Votes Views
82
牧会コラム週報版 070 2021.11.21
mito | 2021.11.27 | Votes 0 | Views 1744
mito 2021.11.27 0 1744
81
牧会コラム週報版 069 2021.11.14
mito | 2021.11.27 | Votes 0 | Views 1726
mito 2021.11.27 0 1726
80
牧会コラム週報版 068 2021.11.7
mito | 2021.11.27 | Votes 0 | Views 1772
mito 2021.11.27 0 1772
79
牧会コラム月報版 2021年11月
mito | 2021.11.27 | Votes 0 | Views 1561
mito 2021.11.27 0 1561
78
牧会コラム週報版 067 2021.10.31
mito | 2021.11.05 | Votes 0 | Views 1959
mito 2021.11.05 0 1959
77
牧会コラム週報版 066 2021.10.24
mito | 2021.11.05 | Votes 0 | Views 1735
mito 2021.11.05 0 1735
76
牧会コラム週報版 065 2021.10.17
mito | 2021.11.05 | Votes 0 | Views 1754
mito 2021.11.05 0 1754
75
牧会コラム週報版 064 2021.10.10
mito | 2021.11.05 | Votes 0 | Views 1626
mito 2021.11.05 0 1626
74
牧会コラム週報版 063 2021.10.3
mito | 2021.11.05 | Votes 0 | Views 1720
mito 2021.11.05 0 1720
73
牧会コラム週報版 062 2021.9.26
mito | 2021.10.02 | Votes 1 | Views 1609
mito 2021.10.02 1 1609