コラム

牧会コラム週報版 071 2021.11.28

Author
mito
Date
2021-12-28 18:18
Views
1783
先週、「主の弟子訓練セミナー」に行ってまいりました。とても恵まれた時間となり、私も妻も喜んで帰ってまいりましたが、そこで受けた恵みは、何か新しいノウハウを学んだから、というものではなく、主の弟子としてお従いする信徒のみなさんがどんなに幸せか、直接見せていただき、弟子訓練の何たるかを体験させていただいたことにあります。

今回のセミナーは、ぶどうの木キリスト教会土浦チャペル牧師のチョン・トゥルヨン先生、聖書キリスト教会グレイスホーム牧師の岡野俊之先生、日本基督教団葦のかご教会牧師の坂本兵部先生がそれぞれ講壇に立たれましたが、その講義は講師がひとりで参加者に語りかけるものではなく、その牧会を普段から受けていらっしゃる信徒のみなさまによる証しの時間がふんだんに盛り込まれたものでした。つまり、弟子訓練を単なる「論理」や「能書き」で語っているわけではなく、その結ばれた実がどれほど麗しいものかぜひご覧いただきたい、ということです。

その、証しをされた方のひとりが、とても印象的なことを語っていらっしゃいました。それは、ふだん受けている弟子訓練とは、「愛される訓練」である、というのです。私はこのおことばに少なからずショックを受け、目から鱗が落ちる思いがしました。私はそれまでの「弟子訓練」を標榜した牧会の中に身を置いた経験から、「愛されたい」と思うのは罪人のすることだ、「愛する」にならなければならない、と、繰り返し教えられてきて、それが聖書的に考えてふさわしいことと思わされてきたからです。しかしよく考えれば、いや、考えてみるまでもないことですが、「愛する」ということは、「愛される」体験のない人にできることではなく、もしできたとしても、それは人に認められるための、神との関係のない律法的な行動にすぎません。その「愛される」ということ、それは「神に愛される」ということなのはもちろんのことですが、神の愛は少なからず「人に愛される」ことによって体験できることです。私もその弟子訓練の生の姿に触れながら、自分にとっての弟子訓練はまだまだ律法的だったことに気づかされ、悔い改めさせられました。私も愛されている者として、みなさまに愛される体験をしていただきたいです。
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