コラム

牧会コラム週報版 086 2022.5.8

Author
mito
Date
2022-06-06 15:28
Views
970
このたび、妻は、韓国の「エステル祈祷運動本部」の主催するオンライン訓練「祈りの学校」に入学し、毎日のように訓練に参加しています。この祈祷運動の最大の特色、それは、「韓国と北朝鮮の祝福」です。「国と民族のために祈る」ということは、韓国ならびに韓国人の教会の大きな特徴といえますが、この「エステル祈祷運動」はその特色が際立っています。

私はもともと、人生の半分近くを韓国教会とおつきあいしながら生きてまいりましたが、韓国教会に親しさを覚える一方で私は、韓国教会の祈りがどうしても「国と民族のため」となることに、せっかく日本という国がありながら、と、若干の寂しさのようなものを覚えていました。しかしいま、妻がこうして祈りの訓練に打ち込んでいる姿を見るにつれ、そして、私も妻とともにパソコンの前に座り、祈りをともにするにつれ、この祈りに始まらなければ、妻を含む韓国教会のクリスチャンは世界宣教に出ていけない、ということを、肌で実感するようになったのでした。

私たち日本のクリスチャンは果たして、自分の国と民族のために祈っているでしょうか? もちろん、これまで私たち日本人が充分に祈れなかった事情は、私も日本の教会に生まれ育った者として、充分に理解しているつもりです。なんといっても日本の教会は、日本神道にまつろわなければ日本民族にあらず、となりがちな精神風土の中で命脈を保ってきた存在、一般的に過去を美化しがちな日本人の中にあって、アジア諸国を侵略した戦争犯罪を積極的に悔い改める存在、自民族の教会で完結せずに他国・他民族のクリスチャンと連携しようとする意欲にあふれた存在です。しかし、私たちは同時に、神さまが私たちのことをこの日本に生まれ育たせてくださったことの意味を、もっと積極的にとらえるべきではないでしょうか?

そこで私たちは、少なくとも日本人のクリスチャンであるならば、どのように祈ることが「日本国と日本人のために祈ること」なのか、よく考える必要があるはずです。もちろん、在日の方やニューカマーの方、ダブル(いわゆるハーフ)の方のように、海外に(も)ルーツのある方は、また別の課題をもって祈る必要があるかもしれません。いずれにせよ、私たちにとって何がふさわしい祈りであるかを、私は今後、妻の受けている訓練を横から参観させてもらうことをとおして、自分なりに確立し、その祈りを教会で共有していこうと思います。
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