コラム

牧会コラム週報版 110 2022.10.30

Author
mito
Date
2022-11-21 19:25
Views
691
クリスチャン詩人、水野源三は、「今日一日も」という詩の中で、「新聞のにおいに朝を感じ」とうたっています。みなさまは新聞をお読みでしょうか。新聞はその内容、政治的立場にかかわらず、みな同じような、再生紙とインクの独特のにおいをしていて、紙面を広げるとそのにおいをかぎながら記事を読むわけで、だれが読んでも、いやがうえにも朝の気分が高まってまいります。

クリスチャンのジョーク集に収録されたジョーク、敬虔な信仰のおばあさんと孫の会話、「おばあちゃん、おいのりをしないで、新聞ばかり読んでるね。」「お祈りの課題を探しているんだよ。」なんともほほえましい会話ですが、これはジョークというよりも、私たちクリスチャンならばすべからく実行すべき信仰生活ではないでしょうか。よく言われることば、「右手に聖書、左手に新聞」をご存じの方もいらっしゃると思いますが、私たちはこの社会を生きる以上、社会の動向を観察しながら、それに見合ったとりなしのお祈りをささげていく必要があります。

しかし、小説家の清水義範が喝破したとおり、「新聞における事実とは、その紙面に字が印刷してあることだけである」。私たちは新聞を、金科玉条のように過信してはなりません。新聞に書かれていることは、進化論が前提となっている記事だったり、性的な観点が聖書のメッセージと大きく異なっている記事だったり、何よりも、キリスト教会に対してときに否定的な記事だったりします。そういう記事を目にすることは、この世界がどのような世論に誘導されているかを見抜くうえでだいじなことです。しかし私たちにとって、基準はどこまでも聖書であり、聖書の価値観と衝突したり、対立したり、矛盾したりする新聞記事を、聖書のメッセージに優先して受け入れることはしないようにしたいものです。

朝の新聞のにおいで気分を高揚させるのも結構なのですが、やはりここは、朝起きたら、ディボーションを優先して行いましょう。聖書とお祈りを先にし、それから新聞を読む生活をする、この優先順位をしっかり守るならば、私たちは世論に流されることなく、聖書の価値観に根差してこの世を見張り、見分け、この世のためにふさわしいとりなしの祈りをささげつづけることができるはずです。そのような取り組みを続けてまいりましょう。
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