週報フォトエッセイ　2023.10.8

「マルコの福音書9章23節」

　――イエスは言われた。「できるなら、と言うのですか。信じる者には、どんなことでもできるのです。――

　私たちは全能なる神さまを信じて歩む、信仰の人であるという自覚を持っていますでしょう。しかし、私たちのその自覚ほど、私たちとともにおられ、私たちを生かしてくださってる神さまが全能で、かつ、私たちの祈りを聞いてくださるお方だという意識を、私たちはどれほど持っているでしょうか。

　たしかに私たちは、動かしがたい現実の中に生きています。その現実を無視することが信仰であると言いたいのではありません。しかし、その現実をすべて受け止めたうえで、なおその現実はみな神さまの許しのもとに存在しているゆえに、神さまがその現実の不動の状況を動かしてくださり、私たちに特別な御力をもってよいことをなしてくださることにより、全能のお方としてのご栄光を主が顕してくださると、私たちは信じるべきではないでしょうか？　特に、絶体絶命のピンチに陥るようなときなどそうです。そのとき、私たちは生きておられる主を体験し、ますます主の愛を深く、またリアルに実感できるようになります。苦難のときこそ信仰を働かせましょう。