コラム

牧会コラム週報版 069 2021.11.14

Author
mito
Date
2021-11-27 18:04
Views
1655
フォークソングの歌手吉田拓郎が1970年、学生運動真っ盛りの時代に発表した「イメージの詩(うた)」という曲に、きわめて意味の深い一節があります。このような歌詞です。「古い船をいま動かせるのは 古い水夫じゃないだろう」……日本という「古い船」は「古い水夫」に任せてはおけない、俺たちのような若い力で動かしてやろう……そんなみなぎる情熱が伝わってくるようです。

日本宣教の歴史も160年以上の歳月を数え、当教会も設立から半世紀以上になりました。これを人は「古い船」と見るかもしれません。私たちにとっての日本宣教とは、この「古い船」を漕ぎ出して大洋に出るようなものです。十二弟子のことを考えましょう。彼らはどんな大波に襲われても漕ぎつづけて、向こう岸の宣教地に向かって行ったのでした。ときに彼らは波を見て震え上がりましたが、そんなとき、彼らのただ中におられるイエスさまは波を叱りつけて鎮められ、全能なる創造主への信仰はどうした、と、弟子たちを鼓舞されました。そうです。宣教と教会形成という名の私たちにとっての航海も、イエスさまがただ中におられる旅であることを忘れてはなりません。

私たちはイエスさまを見失うと、自分たちが湾内の遊覧船でかまわないと思うほど、守りに入ってしまいます。宣教という名の航海は危険な冒険です。むかしから船を操縦してきたベテランの水夫は、そんなあぶないことなどおよしなさい、と言うでしょう。船にしても長年の風雪に耐えてきたぶん、新しい船に対しては頑丈さや新奇さという点でかなわないこともあるかもしれません。しかし、この21世紀という時代を航海するわれら水戸第一聖書バプテスト教会のクリスチャンは、自分たちのことを、この時代に送り出された「新しい水夫」であるととらえる自覚が必要だと考えます。今までと同じことを繰り返して安心に浸っているうちに、世界の終わりに向かって激変するこの世相においてついていけなくなってはなりません。私たちは「弱った手と衰えた膝をまっすぐに」して(ヘブル12:12)、この世界を乗り切るために、たえず新しいことにチャレンジする礼拝者、主のしもべでありつづけたいものです。
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