コラム・ザ・ゴスペル058　2021.1.31

本日は短いですが、年次総会の時間を持ちます。防疫ということを念頭において、可能なかぎり短い時間で終わらせることができますように、ご協力よろしくお願いいたします。

年次総会のような、教会運営に必要な会議……しかし、このような会議は、くれぐれも、言ってみれば「会議のための会議」にならないようにしなければなりません。私は牧師按手を韓国で受けていますが、それは私の卒業した神学校の教団の地方組織の年会でのことで、そういう理由で年会の会議にもずっと同席していたのですが、決めるべきことが多い中、議長は粛々と会議を進め、これといった異論はあまり出ず、日本人の私からすれば拍子抜けするほど簡単に年会は終わりました。

これは各国のキリスト教会の発達の歴史や国民性といったことが加味されることで、日本でもそれを真似すべきだとかいうことではないのですが、私はあらためてそのとき、日本のキリスト教会がとにかく議論好きであることを、そういう他者との比較から思わされたものでした。むかしよく言われていたことばに、「台湾の教会は賛美する教会、韓国の教会は祈る教会、日本の教会は議論する教会」というのがあったくらいです。

もちろん、議論するということはすなわち、考えを深めるということであり、一概に悪いこととは言えません。しかし、むかしある牧師先生が、こんなことをおっしゃっていました。「教会でみんなが集まって話し合っているときに、イエスさまが部屋の外に立ってノックしています。そのときみんなは言います。『いま忙しいです！』教会もそうなってはいないでしょうか？」これでは困ります。私たちの話し合い、議論は、どこまでも、キリストのからだなる教会を立て上げるためのものであって、そのぶん、イエスさまのご臨在、主のみことばがたえず意識されてしかるべきです。

本日の総会もそういうわけで、主のお導きをたえずいただいていることが確信できる話し合いとなりますように、お祈りします。