コラム

コラム・ザ・ゴスペル038 2020.9.20

Author
mito
Date
2020-09-20 14:12
Views
2821
先日、かつて当教会にゲストスピーカーでお招きした藤枝宗浩先生とお交わりし、先生ならではの持論に接し、とても教えられるとともに、私も、この地茨城を愛する思いがなおいっそう増し加わりました。

茨城は、だれがどう調べてそうなったか、「都道府県魅力度ランキング最下位」の県であることで有名(?)です。しかし、埼玉、宮城、東京、そして韓国の首都圏で生活した経験から言わせていただければ、私は、茨城の都道府県としての魅力は相当なものだと考えます。この県央にかぎっても、空港もありますし、広々とした千波公園(偕楽園)やひたち海浜公園、水族館や海水浴場の大洗、鮮魚のおいしい那珂湊、焼き物の笠間、農産物の王国の鉾田……私の故郷埼玉は、まるで勝てません。

藤枝先生はご出身も水戸の方ですが、茨城はこんなにも魅力があふれているのに、他県に売り込むことが上手ではないと自己分析されます。それは、例えるなら茨城は、そこそこのものがバランスよく詰め込まれたぶん、魅力に気づきにくい「幕の内弁当」だからなのだそうです。

私は、弁当とは言い得て妙だと思いました。『縮み志向の日本人』の名著で有名な韓国の学者、李御寧(イ・オリョン)博士は、その本の中で、たとえばフランス人の誇りであるチーズは何千種類もある、それにあたる日本の象徴は「弁当」だ、というわけです。弁当という小さな空間に、さまざまな食材を詰め込むことで、縮み志向の「宇宙」を演出する……私は、韓国の方がこんなにも日本を愛し理解する言説を述べられたことにとても感動したものですが、藤枝先生と李先生のおことばを綜合すれば、茨城とは、さまざまなよいものに満ちた「小宇宙」なのでしょう。

藤枝先生にいちばん教えられたことは、私たちの暮らす地域というものは、神さまが私たちにくださった「賜物」という側面からも捉えるべきである、ということです。神さまがこの地を愛され、私たちをこの地に置かれたならば、私たちもこの地を愛してしかるべきです。この茨城県央で働く教会教職者の先生方は、ご出身が茨城にかぎらず、神奈川、東京、千葉、韓国光州市……いろいろなところからいらっしゃっています。みんなして茨城を愛し、宣教の働きをともに進めてまいりたいです。
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