コラム・ザ・ゴスペル022　2020.5.31

帯状疱疹をわずらうといろいろなことが学べます。普段健康であることへの感謝の足りなさ、何であれ原因のわからない痛みはあとで（皮膚病のような形で）顕在化するものだということ、これをわずらった人だけがわかる独特の苦痛……しかし今日は、そのような痛み、病をからだに負うのは、何よりも、免疫力が落ちているからということを分かち合いたいと思います。

キリストのからだの免疫力、それは何よりも、喜びを体験することで得られるものです。みことばを読む喜び、祈る喜び、みこころをわかる喜び、主を賛美する喜び、兄弟姉妹とともに時間を過ごし、コミュニケーションを取り、奉仕という共同作業をする中から生まれてくる喜び……この喜びが、キリストのからだという共同体に活力を与え、また、怒り、党派心、ねたみ、傲慢、人をさばく思い、人と比較する思い、霊的疲れ、聖書的でないものへの好奇心、といったものから信徒を守る、免疫の役割を果たします。喜びをつねにいだいていなさいとみことばが命じているのは（Ⅰテサロニケ5：16）そのためでもあります。

命令とは言いましても、私たちは自分の努力で喜ぶのではありません。努力で喜ぶなんておかしいです。喜ぶには、神さまのみもとにしっかり憩うことです。はっきり言いますが、私は神さまのみもとに憩えていないなら、日曜日に聖書勉強も奉仕活動もするべきではない、とさえ思います。でも、きちっと憩える恵みがいただけたら、あふれる喜びでもっと喜ぼうと、聖書も勉強できるし、奉仕活動もできるのです。教会の諸活動はかくあるべし、と思います。