週報フォトエッセイ　2023.10.15

「雨のフロントガラス」

　先週火曜日（10日）午後5時ごろ、茨城県央はものすごい土砂降りに見舞われました。私はそのとき、ちょうど家に帰ってきたところでしたが、あまりの雨に、駐車場に車をとめたまま車内で待機する羽目に。雨脚が弱まったところで家から傘を持ってきてもらい、やっと家に入れました。

　これを書いている今、外はとてもいい感じの秋晴れです。そんな大雨が降ったことなど信じられないほど晴れています。天気というものはこうも変わるものですが、晴れと雨の繰り返しでものはみな育つことを考えると、面白くもあり、ありがたくもあります。

　私たちの人生にも雨の日のような、涙に暮れてしまう日があります。その涙は時として、土砂降りの雨のようであるかもしれません。そんなただ中にあると、晴れの日、秋晴れのようなさわやかな日が、とても想像できません。しかし私たちが、たとえ泣いても倒れたままでいないのは、この雨は必ず上がり、やがて明るく晴れると知るからです。

　悲しいとき、それを悲しくないように振る舞ってみても始まりません。悲しんでいいのです。しかし、悲しみがやがて過ぎ去ることに希望はいだいてまいりましょう。主は私たちに、そんな味わいに満ちた人生を備えてくださいました。