週報フォトエッセイ　2023.7.9

「大きな船」（大洗港フェリーターミナル）

　教会のある東茨城郡からは、北海道に直航する船が出ています。まだ乗ったことはありませんが、夜に出港し、実に１７時間から１８時間かけて太平洋を北上して北の大地に赴く船旅は、想像するだけで心躍ります。

　賛美の中には、教会を船に、イエスさまをその船長にたとえた歌がいくつかあります。私たちは教会というと、つい、ひとつの土地（うちの教会の場合は茨城町長岡の土地）に根を下ろした建物、というイメージで語ってしまうかもしれませんが、実際のところ教会は、船の乗客にして乗組員にも似た私たち信仰共同体が、ともにこの世界という大海を渡っていくイメージでとらえたほうが、どちらかというとふさわしいのでしょう。私たちがキリストのからだをなす教会の部分部分である以上、私たちにとって、主日の特定の時間に集まることだけが教会生活ではなく、それぞれがそれぞれの人生を生きることそのものが教会生活と言えるわけです。

　私たち教会という「船」の「航海」は、やがて天国の門という「港」に着きます。航海はときに波にもまれる冒険を含みますが、船長がイエスさまでいらっしゃるかぎり、私たちは安全ですし、安心していいのです。教会の家族でともに進む人生の航海を楽しんでまいりましょう。