牧会コラム週報版　131　2023.4.2

　ディボーションをすることがなぜ素晴らしいことなのでしょうか？　それは、みことばが語られることをとおして、神さまの愛、神さまの恵みを、直接体験できるからです。しかし、そのことがわかっていても、なかなか毎日のディボーションに取り組めない、という方もおられるでしょう。今日はそんな方のために、動機づけとなるひとつの提案をしたいと思います。

　それは、どなたのお受けになった恵みでもいいから、みことばの恵み、みことばの教えを、分かち合っていただき、その恵みをともに体験する、ということです。どうしてもみことばそのものに毎日向き合うのが大変、と感じていらっしゃる方は、まずはここから始めましょう。その恵みを共有するには、毎日、聖書本文と関連づいた信仰エッセイを掲載している『リビングライフ』本誌を定期購読していただくことがいちばんですが、お読みになる経済的余裕や、時間的余裕がないとおっしゃる方もおられるかもしれません。

　ここはやはり、普段ディボーションに取り組んでおられる方が、率先していろいろな機会を用いてみことばの恵みを分かち合うことではないかと思います。自戒を込めて申しあげますが、私たちがせっかく礼拝堂に集まっても、分かち合うことがこの世的な話題であるならば、それを「交わり」と呼ぶには難があります。「交わり」に値する対話は、そこにみことばの恵みが分かち合われてこそでしょう。そのためにも、ディボーションをとおして日々恵みを受けておられる方が、積極的に分かち合っていただきたいと願います。そのことは、ほかの兄弟姉妹もディボーションに喜んで取り組むうえで、大きな動機づけになるはずです。