コラム

牧会コラム週報版 106 2022.10.2

Author
mito
Date
2022-10-04 15:55
Views
665
先週の金曜日、妻は韓国に本部を置く「エステル祈祷運動」主催の、6か月にわたる「祈祷宣教師」の訓練を無事修了しました。

この運動についてはこの欄で何度かお話ししてまいりましたが、その祈るところはどこまでも「韓国と韓民族が用いられること」です。私は以前から、韓国で祈祷会の場に集うとそこでは必ず「国と民族のため」にいの一番に祈ることを知ってはいましたが、この「エステル祈祷運動」ほど徹底されると、「まいった!」と脱帽するしかないものです。

しかし、この6か月間の妻の姿を見ていて、愛国者として成長していくことと、「日本と日本人を愛する宣教師」として成長することは、けっして反比例の関係になく、むしろ美しい軌道を描くほどに「比例」の関係にあることを痛感しました。これまで充分に当教会にて主に献身できなかったことを悔い改め、従来手をつけてこなかった働きの領域にもチャレンジしようと意気盛んになっています。

この妻の姿から学んだことは、自国と自民族を愛する人になるということは、けっして他民族を歯牙にもかけぬエゴイストになることではない、ということです。そしてあらためて考えたのは、私たち日本人のクリスチャンが日本という国と日本人という民族を愛する者となるためには、どのような祈りを展開していくべきだろうか、ということです。

現在私は、古書店で手に入れた中田重治の著作を読んでいますが、愛国とリンクした彼の信仰は素晴らしいと思う一方で、会衆を導く指導者はすべからく愛国者として振る舞うべしという、そのような当時の時代相も考え合わせて読む必要があることも痛感しています。現代においては、当時の日本では当たり前だった極端な選民意識をもって、日本民族の福音化を祈ることはふさわしくありません。しかし一方で、中田重治の説教からは、自らを日本民族に召された神の栄光が顕れるために日本のリバイバルを祈ることも教えられます。エステル祈祷運動の展開している韓国と韓民族のための祈りも、おそらくはこの神さまとの関係に根ざすものでしょう。

ともあれ、夜な夜な10時30分ともなるとパソコンに向かってzoomの画面を開いて訓練に参加してきた妻の姿から、私は日本と日本人のためにふさわしい祈りをささげるうえでのチャレンジを受けつづけ、今後さらにこの祈りを極めてまいりたいと思わされています。
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