コラム

牧会コラム週報版 105 2022.9.25

Author
mito
Date
2022-09-29 17:26
Views
346
私の故郷にある鉄道駅、JR大宮駅は、南北数キロメートルにも及ぶ極めて広い鉄道用地とともに発展を遂げました。その南側の広大な鉄道用地(操車場)は大部分が「さいたま新都心」となりました。「さいたまスーパーアリーナ」の所在地として有名です。小学生の頃に広い操車場に大量の有蓋貨車の群れを見てきた者からしたら、未来都市そのもののような「さいたま新都心」のたたずまいは、夢を見ているようです。

言うまでもなく、操車場の時代は一般人の立ち入りが禁止されていました。ですから私はどうも、あのあたりがわが故郷の中央区(与野)の一部といわれてもぴんと来ないのですが、ともかく21世紀の現在、あそこが極端な都会化を遂げて一般人が入れる場所になったのは事実です。

私たちもかつては、人々に対して心を閉ざしていたような者だったかもしれませんが、いまや主は、私たちのことを証し人として立ててくださいました。私たちは天国の民として来たるべき日に完成されますが、完全な完成に至るまでの間にも、私たちは変えられた姿を人々に示して証しをする歩みをすべきです。なんといっても、神の国がみなさまのただ中にある以上(ルカ17:21)、私たちの隣人は天国と隣り合わせである、ということであり、もしみなさまがすぐそばにいる愛する人に天国に入ってほしいと思うならば、自分はもはや操車場のような「立入禁止」の人間ではなく、「都市」のような人々を歓迎する人として振る舞う必要があるでしょう。

とはいえ、街びらきから20年もするさいたま新都心が、テナントが入れ替わったり、あちこち修繕したりする必要があったりするように、私たちもまた、未成熟な人格や聖書解釈から脱したり、考えやことばづかいや行動が変えられたりする必要があります。私たちはこの地上のいのちが終わり、天の御国に携え入れられるまで「工事中」の人間です。しかし、いかに「工事中」でも、私たちはそれで人を自分のうちに招き入れることをやめたりするわけではありません。教会の交わりにおいて、互いの弱さや重荷を担い合い、ともに完成に向かう歩みをするのです。また、個人的な生活においては、整えられていないなりに、完全なお方であるイエスさまを指し示し、このお方によってともに罪赦され、天国に行きましょうと、伝道の歩みをするのです。私たちが天国で完成されるその日を望み見て、日々の歩みに励んでまいりましょう。
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