コラム

牧会コラム週報版 104 2022.9.18

Author
mito
Date
2022-09-23 18:06
Views
260
先週の『リビングライフ』の聖書本文に、アブラハムのしもべがイサクの結婚相手にふさわしい女性の条件として、主に対して祈りのうちにいろいろ挙げ、そして主がそのとおりの女性リベカを備えてくださったというくだりが登場します(創世記24:13~14)。私たち聖書を読む者は、実に不思議な主のお導きをここに見るものですが、逆に考えると、そうではない女性だったら果たしてイサクの相手としてふさわしかっただろうか、いや、それ以前に、何の条件も考えずただやみくもに、だれでもいいという心構えでさがすならば、神さまは果たしてイサクの結婚を祝福してくださっただろうか、とも思えてきます。

アブラハムのしもべが、これほどまでに具体的に結婚相手の条件を挙げて祈れたのはなぜでしょうか? それは、主人アブラハムが何を求めているかということ、また「坊っちゃん」イサクにとってどんな女性が必要だろうかということを、しもべとしてふさわしく、優先的に考える習慣が身についていたからではないでしょうか?

このしもべの姿勢には、私たちも見習うべきでしょう。アブラハムの一族はのちの日の神の民の源ですが、ということは、この時点ですでに、神さまはアブラハムの一族に、神の民としての使命と機能を与えていらっしゃいました。その神の民にふさわしい人を具体的に求めるしもべのように、私たちは、神の家族、神の民の共同体である、私たちの集う教会のために何が必要かを普段から考え、その必要に応える者として用いていただけるように、祈る必要があります。

しもべの最大の関心は、自分のことではありえません。アブラハムとその一族のことです。しかし、その一族の行く末が自分にかかっているという責任も、彼は痛感していました。それだからこそ失敗は許されないと、彼は真剣に神さまに祈り、その結果、神さまはその責任を背負うような祈りの答えを与えてくださいました。私たちも神の民である教会のために責任を負うべきものですが、神さまは負いきれないほどの重荷を背負わせられるお方ではありません。教会とは貴重な共同体、この世に二つとない共同体ですが、私たちがもし祈りつつこの共同体のために汗をかく生き方を選び取っていくならば、神さまは必ず私たちの祈りに応えてくださり、私たちの労苦にしたがって実を結ぶ恵みを与えてくださいます。
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