コラム

牧会コラム週報版 103 2022.9.11

Author
mito
Date
2022-09-12 16:52
Views
1485
先週木曜日の『リビングライフ』の聖書箇所、創世記21章6節におけるサラの笑いから、「みこころにかなう健全な笑い」というものについてあらためて考えさせられました。

サラにとって「笑い」とは、それが子どもの名前(「イサク」とは「彼は笑う」という意味)になるほど、その人生にとって大事な要素となっていました。ひとたびサラは老いた身がみごもるという神さまのみことばに皮肉な笑いで返しましたが、神さまは、ご自身の愛する者に対し、皮肉な笑いによって自分の運命を呪うような生き方をやめさせ、みわざを行われて心から喜びの笑いを浮かべられるようにしてくださるお方です。

私たちは、自分の置かれている状況を絶対的なものと捉え、それがあまりにも神さまが与えてくださるはずの祝福から遠いからと、皮肉な笑いを浮かべて自己憐憫に陥ったりしてはいないでしょうか? しかしそのようにわが身を笑うことは、全能のみわざを行なってくださるお方である神さまを笑うことです。神さまはそんな私たちに「なぜわたしを信じないのか!?」と言われるのではないでしょうか。

かく申します私も、人並みの体力が備わっていないこと、人並みの器用さが備わっていないことを、ながらくコンプレックスに感じてきました。その「欠点」がときに、機能的に牧会を進めるにあたって大きな障害となり、そのような自分に落ち込んだりするものでした。そんなとき私は心の中で「どうせ自分なんて!」とつぶやいていたはずです。しかし、ここは私は信仰を働かせ、このような欠けだらけの器をとおして大いなる御業をなしてくださる主のそのご主権に期待し、お委ねしたいと思います。私が不信仰であったことを悔い改め、信仰によって歩む姿を教会にも、家族にも、地域にも示していくとき、主は必ず、私の周りから状況を変えてくださいます。

みなさまにとって、思わず嘆いてしまうような状況とは何でしょうか? 物事に取り組むことを阻む自分の弱さでしょうか? 人間関係の葛藤でしょうか? 経済的な必要でしょうか? それを絶対的なものだと諦めてはなりません。祈りましょう。主は必ず、試練とともに脱出の道を備えてくださり(Ⅰコリント10:13)、その道を行く私たちを喜びの笑いで満たしてくださいます(詩126:2)。
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