コラム

牧会コラム週報版 096 2022.7.17

Author
mito
Date
2022-07-17 12:31
Views
880
昨今のキリスト教会を弱体化させた、コロナ下に端を発する要因はいろいろ考えられますが、その中でも最大のもの、それは「信徒たちが礼拝に集まらなく(集まれなく)なったこと」というものではないでしょうか。

2020年3月、ほぼ未知のウィルスであった新型コロナの脅威が世界に喧伝され、その事態に震え上がった多くの(特に都市部の)教会は、それ以来しばらく、主日礼拝の門を閉ざしました。私はその諸教会の動きを見て、礼拝を当分の間中止することがみこころにかなっているのだろうか、と逡巡しましたが、数名の聖徒の方々のご意見は、主日礼拝の門を閉ざしてはならない、というもので、思いとどまり、それ以来、一週も欠かさず礼拝をささげつづけて、今日までまいりました。そのときご意見してくださった聖徒のみなさまのご判断が正しかったということです。

ただ、あの頃の(そしておそらく今も)日本の多くの信徒の考えは、「事が起こる前に不安要素の芽を摘んでしまおう」というものではなかろうか、と思います。日本でキリスト教会ならびにクリスチャンはマイノリティで、つねに肩身の狭い生活をしている一方で、「証しにならない」と思えることには極力関わりたがりません。実際、「このコロナ下なのに教会に人が集まっているのが周りに知られたらどうしよう」というようなご意見を耳にしたこともあります。

迷うところです。しかしこのようなとき、私たちのすることは、「ああでもない、こうでもない」と、ただ時間ばかりいたずらに消費して議論することではありません。聖書に聴くことです。ヘブル人への手紙10章25節には「ある人たちの習慣に倣って自分たちの集まりをやめたりせず、むしろ励まし合いましょう」とあります。

このたび、わが子を含め当教会からお友だちが参加するバイブルキャンプは、全国的な感染者数増加のニュースが流れようとも、参加人数枠の拡大に踏み切りました。それだけ、恵まれて主にある決断をするお友だちが起こされることを最優先とするゆえで、立派なことです。集会を持つことを行政レベルで禁止されているのでもないかぎり、私たちは集まるべきですし、集まれる恵みを与えてくださっている神さまに感謝し、この集まりがこれからも守られ、みなが引きつづき顔と顔を合わせて集まれるように、祈ってまいりたいものです。
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