コラム

牧会コラム週報版 091 2022.6.12

Author
mito
Date
2022-07-09 19:33
Views
347
この文章を書いているのは、礼拝前日の土曜日午後8時です。本来ならばこのコラムはもっと前に仕上がり、まったくちがったことを書いていたのですが、私がこの教会に赴任して以来使わせていただいているパソコンが、あちこちガタがきているのか、セーブがうまくいかなくて週報のデータが吹き飛び、いちから書きはじめているところです。そういえばこのパソコンは最近、バックスペースという削除機能も使えなくなりがちで、それをだましだまし使っている感じです。でもこのパソコンは、私のそろそろ満8年になる当教会での想い出が詰まった、「愛馬」ならぬ「愛機」です。使うことができるかぎり、これからも大切にしていくつもりです。

ここ四半世紀、インターネットが普及するようになったなど、私たちの生活において、パソコンはなくてはならないものとなりました。インターネットだけではなく、このパソコンを用いて、メッセージ原稿や字幕がいとも簡単に作れるようになったなど、牧会活動が飛躍的に便利になったことは、とても素晴らしいことですが、少しこうして機械に不調が生じるようになるならば、この便利な文明の利器を使えることは当たり前のことではなく、神さまの恵みのなせるわざだと思うばかりです。この不調は「恵みのとげ」とでも思うことにしましょう。

文明の利器は「万能」のようでも、「全能」ではありません。人間は文明の利器の開発を重ね、「全能」に近づこうとしていますが、所詮人間はどんなに知恵があっても「全能」とは程遠い存在です。機械の故障など、この「万能」のほころびを私たちが見るとき、私たち人間は神のような全能の存在ではなく、被造物という有限の存在にすぎないことを認めるものです。

でも私たちは、いかに有限の存在であっても、より神さまに献身するために、成長することを欠かしてはなりません。機械を手にしているならば、その機能が少しでも効果的に活きるように、その機械を使いこなせるようになるべきでしょう。現に私も、いまバックスペースの機能がときどき使えなくなっている中でこのコラムをものしていますが、それで文章を書くことそのものをあきらめたりしません。削除すべき箇所を選択して、コントロールキーと「x」キーを同時に押せば削除できます。与えられた恵みに感謝することとは、そのように物を大切にしながら、可能なかぎりできることに取り組むことによって表現されるものではないでしょうか。
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