コラム

牧会コラム週報版 089 2022.5.29

Author
mito
Date
2022-06-06 15:34
Views
601
先日、私ども夫婦は『祈りマニュアル』という本を入手しました。著者は李康雨(イ・ガンウ)牧師先生という方で、みことばに根ざして、日本のためにとりなして祈るという内容です。その記述は日本人の私がお読みすると照れくさくなるほど、日本に対する敬愛の心にあふれています。

私たち日本のクリスチャンは果たして、日本という国と日本人という民族のために、どれだけ祈っていますでしょうか? いえ、祈れないできた日本のクリスチャンの事情も分からないではありません。日本という国はかつて、国家神道を国の宗教としてアジアの周辺諸国を抑圧してきました。いまもなお「愛国」といえば、多くの場合、日本神道の方式で天皇を崇敬することだったり、偶像礼拝の要素の非常に強い日の丸を掲げて君が代を歌うことだったりします。そういうことをすることは、いかに日本人であってもクリスチャンである以上、到底するわけにはいきませんが、一般的にはそういう行為に及ぶことを「愛国」と呼びならわしてきたわけです。

しかし、偶像礼拝の要素がなければ「愛国」といえないのでしょうか?韓国教会をご覧ください。祈祷会などで一斉に祈るとき、ほぼいちばん最初の祈祷課題に挙げられて祈られることは「韓国と韓民族のため」の祈りです。私は日本人のクリスチャンとして、このようにこれでもかと自国とその民族のために祝福を求める韓国人クリスチャンの姿に、なかば嫉妬のようなものさえ覚えていましたが、よく考えると、私は日本人クリスチャンとして、日本とその民族の祝福を求める祈りをどのようにささげたらよいのか、よいモデルに出会うことがほとんどないまま過ごしていたのでした。多くの日本人クリスチャンもそうだと思います。

そんな私が出会ったものが「祈りマニュアル」だったというわけです。日本の国と民族のためにどう祈るべきかを他国の方に教えていただくなんて、とお考えの方がおられるかもしれませんが、韓国人牧師という、自国とその民族のためにいかに祝福を求めるべきかを極めてこられた方に祈り方を指南していただくのだと考えるならば、それほどの羞恥心は覚えなくてもいいどころか、むしろ「祝福」として感謝すべきことでしょう。

ご興味、ご関心を持たれた方には、ぜひ、この「祈りマニュアル」に従った祈りに、ともに参加していただき、この日本という国とその民族の一員をなす私たちがいかに祈るべきか、体験していただければと存じます
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