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牧会コラム週報版 176 2024.3.3
「2つの町を愛する」
水戸駅の北側一帯は、江戸時代には水戸城でした。その城郭跡地は官公庁や図書館、学校に利用されている一方で、江戸時代の数々の建造物も再建されていて、実際行ってみると、水戸というところが極めて歴史香る町であることをしみじみ思います。なんといっても、天下の「徳川御三家」の一角です。尾張、紀伊、水戸。この中で今も堂々と都市名で名乗っているのは水戸だけです。水戸という名前からして、途方もない格を見せつけています。
これに対し、教会の所在するわれらが茨城町は、歴史的建造物はなくはないものの、お世辞にも「由緒」の格という点で水戸に比肩するとはとても言えないことを、住んでいて痛感します。そういう凡庸な町ですが、町の自称「ほどよい田舎」とは言い得て妙、住んでいて素晴らしさを実感するばかりです。
うちの教会は「水戸」を教会名に冠しながら「茨城町」にあり、きわめて対照的な2つの町を背景に併せ持つ、面白い教会だと思います。礼拝堂が所在する茨城町長岡地区は、水戸市に隣接していて、海水と淡水が混じり合って名産の貝のヤマトシジミが生息する環境となるような汽水湖、われらが町のシンボル涸沼(ひぬま)にも似ています。決して「街」ではないが「里」でもない。しかし、「街」からも「里」からも、そのどちらからでも人を迎え入れる上で、うちの教会は絶妙な場所に位置しています。
当教会のメンバー構成を見ると、遠方からいらしている方の割合が目立ちます。このような遠くの教会にいらっしゃるのはそれだけここに恵みがあるからだと思うと、ただ主の御名をほめたたえるばかりですが、教会は水戸と茨城町への宣教も同時に怠ってはなるまい、と思います。住むこと10年、私はこの2つの町に惚れ直しています。その思いはやはり、主がこの2つの町を背景にこの教会を立ててくださった、その教会に遣わし、その教会にて主と兄弟姉妹に仕えるようにしてくださったからだと信じます。その思いを主が与えてくださっていることに感謝します。好きでもない町のためには労せませんが、大好きな町のためにはやはり労を惜しめません。
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週報フォトエッセイ 2024.3.24
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2024.03.27
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牧会コラム週報版 179 2024.3.24
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2024.03.27
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週報フォトエッセイ 2024.3.17
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牧会コラム週報版 178 2024.3.17
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2024.03.27
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週報フォトエッセイ 2024.3.10
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牧会コラム週報版 177 2024.3.10
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2024.03.12
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週報フォトエッセイ 2024.3.3
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牧会コラム週報版 176 2024.3.3
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週報フォトエッセイ 2024.2.25
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牧会コラム週報版 175 2024.2.25
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