コラム・ザ・ゴスペル024　2020.6.14

帯状疱疹になってみてわかったこと。それは、私が弱ったことが、教会内にてきめんに影響を及ぼす、ということです。しかしそれは、私が牧師だから特に、ということではないと考えます。信徒さんがだれであれ、弱っているならば、それが教会全体の弱さ、痛みとして共有されてしかるべきなのだと思います。なぜならば聖書は、私たち教会のことを、キリストのからだと呼んでいて、私たちがキリストのからだのひと枝ひと枝である以上、私たちのうちのだれかの痛みが全体に波及してしかるべきだからです。

これはけっして大げさな物言いではありません。私がかつて弟子訓練のコースでご一緒していた歯科医の方がおっしゃっていましたが、人間のからだというものはたった一部が傷つくだけで、全体がダウンするのだそうです。なるほど、たしかに、私たちは足の小指をぶつけただけでも、その痛さに泣くでしょう。からだとは、そういうものです。

私たちは全体が調和してひとつのキリストのからだをなします。要は、私たちひとりひとりが、その意識を持って互いをいたわり合うことです。まずは、礼拝後の報告の時間をご活用ください。その時間に、ひととおりの教会ニュースを司会者が述べたら、そのあとの時間を用いて、何を分かち合ってもいいのです。特別な祈りの課題がある場合はもちろんのことですが、毎日読んでいるみことばから先週こんなことを教えられた、ですとか、今だれそれさんに伝道しているから祈っていただきたい、ですとか、なんだっていいのです。そのようなことを自由に分かち合うことによって、私たちは互いのために祈ろうという意識が増し加わります。どうぞみなさん、お互いを知って仕え合う共同体をつくるために、ご協力よろしくお願いいたします。