コラム

コラム・ザ・ゴスペル019 2020.5.3

Author
mito
Date
2020-05-03 17:55
Views
4060
私は過去、3回にわたって、合わせて6年、韓国で暮らしました。その日々を振り返ってみて思うことは、韓国教会の大きな財産が「祈り」にある、ということです。みなさん、とてもよく祈ります。集まって、大声を出して。金曜日には半徹夜で祈り、毎朝早くから起きて早天祈祷で祈り、時には山の中の祈祷院にこもって祈り……私もこの「祈りの文化」の中に放り込まれながら、祈ることの大切さを、理論というよりも実体験で身に着けさせていただいたように思います。

いま、韓国はコロナウイルス流行のピークを脱し、少しずつでも集まりが持てるように回復しつつあります。それが、かつてのような「祈りの文化」の回復を意味することであるのなら、まことにうらやましいことです。おそらくかなり先まで、その「祈りの文化」を体験しに日本から渡韓することや、韓国的な「祈りの文化」を日本で展開することなど、許されないことでしょう。韓国の「祈りの文化」に一定の聖書的裏づけをもって、それをよいものと受け止め、その文化が日本でも展開することを長年願ってきた者として、きわめてもどかしい思いを抱えています。

しかし、私たちは集まって大きな声を出して祈れないからといって、「祈れなくなった」わけではありません。このときこそ、先週メッセージの中で触れた「ツィッターの祈り」の出番だと思います。それぞれがそれぞれの生活の中で折にふれて祈るならば、ともに集まって祈る必要もなければ、大声で祈る必要もありません。祈りにとって大事なことは、神さまが聞いてくださるにふさわしい祈りであるかどうかです。言い換えれば、「イエスさまの御名によって」祈るにふさわしい祈りであるかどうかです。それさえ押さえていれば、集まって大声で祈れないからと、残念がる必要はないのだと思います。

それでも、あの韓国の「祈りの文化」は、許されるならばいつかどこかで、日本のみなさまにも体験していただきたいな……そう願いつつ、コロナウイルス流行の終息を祈っています。
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