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牧会コラム週報版 166 2023.12.17
「韓国のモデル教会7」
前回のコラムで、モデル教会を設定して教会形成をすることの益についてお話ししましたが、モデル教会はどこまでも「モデル」であり、そのとおりに真似をすればいいというものではありません。それぞれの教会の置かれた地域、信徒や地域住民の気質、教会の歴史、他の諸教会との関係……それらのものを踏まえ、なおかつ、牧師自身の牧会哲学がしっかりしていることが前提であり、その上でモデルを設定すべきです。モデル教会が成功例たり得るのは、まずその教会の牧師の牧会哲学が堅固なものであり、その牧会哲学を基礎に、地域性や信徒の特性を充分に考慮したうえでの教会形成をしてきたからです。地域や構成メンバーを問わずにすべてに通用する教会形成や牧会の方法論など、あるようでいて実はありません。
ただし、それでも韓国教会から(個々の教会というよりも、総体的な諸教会から)日本の教会が学ぶものがあるとすれば、それは主を愛する「熱さ」ではないかと思います。まだまったく暗いうちに早天祈祷に出席し、お祈りの時間になったら演奏に合わせて一斉に大声で祈る、これは彼ら韓国の兄弟姉妹にとっては義務というよりも、命綱に近いものがあります。そして、平日にも水曜礼拝に出席し、金曜徹夜祈祷会に出席する。ディボーションや聖書通読もして、小グループでの信徒の集まりを持つ。そうすることで主にあって燃やされる彼らは、一様に喜んでいます。
韓国はクリスチャンが多い分、いざ霊的に成長しようと志したならば、教会といい、書籍といい、セミナーといい、豊かに環境が整っています。それだけに、いざ燃えはじめたならば大いに燃え上がり、燃えつづけることができるわけです。この「火種」をもらい、何としてでも日本の教会を霊的に燃やし、元気にしたい……そのような思いが与えられて以来すでに30年以上が経ちましたが、平澤大光教会のような地方都市での弟子訓練の成功例に学ぶことで、国土の大半は「地方」といえるわが国日本に起こされるにふさわしいリバイバルのかたちを追求してまいりたいと思います。
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