コラム・ザ・ゴスペル009　2020.2.23

先週の金曜日、妻が韓国に行っていたために、牧師宅の「家の教会」をお休みにいたしましたが、このことを残念がる方が結構いらっしゃったことを、私はうれしく思うとともに、重く受け止めました。

家という空間をありのままにオープンにすることが、じつは多くの人たちにとって居心地がよく、そのぶん福音に対し心が開かれる場であることを、私は声を大にして申し上げたいと思います。私にとってのメンター的存在であるS先生と先日電話で話をしたら、こんなことをおっしゃっていました。開拓教会のアドバイスをS先生に求めてきたある牧師先生が、なぜ自分のところに人が定着しないのかと嘆いていて、話を聞くと、その先生は普通の住宅を一般の教会のようにしてしまっている、ソファもテーブルもみんなどけて、一般の礼拝堂のような椅子の並べ方にしてしまっているというのです。S先生に言わせれば、なぜ普通の家のような配置で柔軟にしないのか、ということでした。あまりにも堅苦しいので信徒たちが去っているではないか、と。

さすがにうちの教会の場合、礼拝形式までアットホームな開拓教会のようにはいかないでしょうが、聖書や教会に関心があっても日曜礼拝には敷居の高さを意識してなかなか来られない、という方のために、各ご家庭が週の決まった曜日にそれぞれの家を開放して、ほんの少しの恵みの分かち合いを含む食事会をしてごらんになることを、心からお勧めします。それは伝道の方法としては、一見非効率に見えるかもしれませんが、家を開放して「仕える」ことを実践することにより、むしろみなさんにとって、またとない恵みといやしの時間となると、心から確信を持ってお伝えしたいと思います。