コラム・ザ・ゴスペル008　2020.2.16

本日の礼拝の聖書本文中に、神さまがアブラム（アブラハム）に満天の星をお見せになったくだりが出てまいります。

私は昨年夏、岩手県の山中にあるキャンプ場「シオン錦秋湖」に行き、そのひとつのプログラム、「道路に寝そべって星を見る」というものを、キャンパーの子どもたちや若者たちと一緒に体験しました。見上げるとそれは美しい星空でした。日中温められたアスファルトに寝そべり、満天の星々に抱かれるのはなんと気持ちのいいものか、と思ったものです。思わず寝入ってしまった子どもも結構いました。

外に出て星空を見るように導かれた神さまのみこころにお応えしたアブラムの心を考えましょう。もはや死ぬばかりだと思えるほど衰えた自分から、夜空を埋めつくす星のように数えきれない子どもたちが生まれようとは！　アブラムはどれほど感動したことでしょうか。

光は闇の中に輝いている、というみことばがあります（ヨハネ1：5）。まるで暗闇の中にいるように絶望的なとき、それは神さまの栄光が私たちの人生のただ中に輝くチャンスです。私たちは人生の操縦桿を手離し、イエスさまの御手にゆだねるのです。不思議なようにして人生が導かれるのを、私たちは体験することでしょう。

人生は逆転します。いまの苦しみ、絶望は、必ず過ぎ去り、私たちは人生のうちに主のみわざを見るようになります。もし、自分が苦しみの中にあるなら、そして、隣人が苦しみの中にあるなら、ぜひとも祈りましょう。主は祈りを聴いてくださり、みわざをもって私たちのただ中にご自身のご栄光を豊かに輝かせてくださいます。