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牧会コラム週報版 149 2023.8.13
むかし当教会は、夕礼拝がささげられていた模様です。夕礼拝は主日の朝のみならず、夕刻にもささげる礼拝のことで、多くの教会でささげられていますが、ここ茨城県央では外国語礼拝の教会や、そもそも午後にしか礼拝をしない教会を除き、夕礼拝をささげる教会があるとは寡聞にして知りません。
これはJTJ神学校の岸義紘元学長が折に触れて強調しておられることですが、日本の教会が日曜日の午前に礼拝をささげるのは、農耕社会の中で日曜日の午前を礼拝の時間に定めたアメリカの影響だそうです。だとすると、たしかに「安息日を覚えてこれを聖なる日とする」ことにおいて、一週間のうちの特定の日時を聖別して礼拝に充てることはふさわしくはありますが、それは必ずしも、日曜日の午前中でなければならない、ということではないようです。現に、主日厳守を旨とする韓国教会の中でも大きい部類に属するある教会では、土曜日の夜に青年対象の礼拝を行なっていました(もちろん、基本的にその教会での礼拝は日曜日)。それに出席したときは不思議な感覚でしたが、イスラエルでは一日が日没から始まることを考えると、これも「あり」なのかもしれません。
日曜日の午後、または夕刻に礼拝をささげるには、まず「主日礼拝は日曜日の午前にささげなければならない」という律法主義、固定観念から自由になることが前提となります。これも韓国のケースですが、大きな教会では一日に何度も(多いところでは7度も!)礼拝をささげ、早朝であろうと夜であろうと、そのどれに出席しても、主日礼拝をおささげしたと見なされるわけで、それだけ多くの信徒に礼拝をおささげする機会を提供しているという点で、その教会の取り組みは正しいことになります。
それなら、うちの教会はどうでしょうか。主日の午前に来なければ礼拝をささげたことにならないならば、それが理由でその週に礼拝をささげられない人が当然現れることになります。それはあまりにももったいないことではないでしょうか。いずれ当教会でも、主日午後、または夕刻に礼拝がささげられるようになることを願うゆえんです。
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