コラム

牧会コラム週報版 066 2021.10.24

Author
mito
Date
2021-11-05 10:09
Views
1656
このところコリント人への第一の手紙を学んでまいりましたが、パウロのコリント宣教は、天幕作りという職業を持つアキラとプリスキラ夫婦のところで、ともにその仕事に携わりながら行なったものでした。パウロはもともとユダヤ教のラビ(教師)でしたが、ラビはもろもろの宗教活動でお金を得る仕組みになっていなかった分、手に職をつけている人たちでした。パウロの場合それは天幕作りだったわけですが、そのもともとの副業が宣教と教会開拓において、経済的に自分を養うこと、宣教のチームワークを強固にすることにおいて役に立ったのでした。

このような「二足のわらじ」によって働き人として活動することを、パウロの「天幕作り」から取って「テントメーカー」といいますが、当教会を開拓された宇佐神先生はまさしく「テントメーカー」でした。しかしこのような「テントメーカー」は、「フルタイムの献身者と同格の教職者(それこそ「牧師」と呼ばれるような人)」にかぎりません。北海道日本ハムファイターズをかつて日本一に導いたトレイ・ヒルマン監督も、野球の監督でありながら「宣教師」だったことをご存じでしょうか? 言わば「信徒宣教師」です。私の旧知の友人の信徒にも「宣教師」という肩書を持つ人はたくさんいます。実際は彼らはいたって普通の信徒ですが、彼らは宣教師なのです。

私たち信徒もそういう意味では、みな働き人になれます。いえ、Ⅰペテロ2章9節のみことばに根ざして、ご自身のことを「働き人である」と考えていただきたいのです。もちろん、働き人はそれにふさわしく整えられる必要があります(エペソ4:12)。それは、牧師である私も完成形としての牧師像をみなさまにお見せしているわけではなく、日々学び、成長する必要があるのと同じことです。

教会の信徒たちの霊的養育に携わることは、どんな職業についているにせよ、召命さえあれば必ず、どなたにもできます。というより、信徒の霊的養育は牧師ひとりの働きにしてはならないと考えます。お祈りのうちに、この霊的養育の働きをともに担うことがみこころと導かれた方は、ぜひ牧師のところにいらしてください。
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