コラム

コラム・ザ・ゴスペル039 2020.9.27

Author
mito
Date
2020-09-26 19:03
Views
2885
「『論語読みの論語知らず』ならぬ……」

先週の連休、家族で水戸市森林公園に出かけ、自然の空気を呼吸し、よい気分転換となりました。そのときのことですが、遊具広場で子どもたちを遊ばせていると、木陰に何種類ものキノコが生えているのを見つけ、特に、かなり特徴的なキノコである「テングタケ」と「クロハツ」を見つけてうれしくなりました。しかし、「テングタケ」は言わずと知れた毒キノコ、「クロハツ」のほうも、酷似する「ニセクロハツ」という猛毒のキノコである可能性も捨てきれず、危ないので、触らないで見ているだけにしました。

私は小学生の頃、キノコの写真図鑑を眺めるのが大好きで、それでキノコには結構詳しくなったのですが、のちに大学に入ってできた友人から、「武井君には、机上の学びではなく、キノコ採取の醍醐味を教えてあげたい」と言われてしまいました。彼は山育ちで、実際にキノコによく触れていたわけです。

キノコを図鑑の平面的な写真で知るだけで詳しくなったつもりになっていても、山に自生するキノコを採取することにたけた人から見れば、それはとてもナンセンスなことなのでしょう。同じように、聖書やキリスト教事情にいくら詳しくなっても、みことばを守り行う恵みを知らないならば、その人の神理解、信仰理解はどこまでも浅薄なものとなるしかありません。「論語読みの論語知らず」ならぬ「聖書読みの聖書知らず」というものです。

このたび始まった「いのちの道コース」は、信仰生活における「知識・感情・意志」のうち、「知識」に働きかける学びです。しかし、この学びは、聖徒の交わりによって満たされるべき「感情」と、礼拝のたびにみことばに具体的に応答する「意志」が、聖徒それぞれのうちに豊かに成長する形で実を結んでこそ意味があります。学校でいい点を取って満足するような形ではなく、礼拝のある日曜日はもとより、普段の生活においても、神の御前で徹底して生きる生き方へと実を結ぶために必要な、聖書また神学の知識を供給する場として、「いのちの道コース」が機能し、用いられるようにと願ってやみません。
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