コラム
牧会コラム月報版 2022年7月
Author
mito
Date
2022-07-09 19:39
Views
2167
妻が母親(私の義母)を連れて参加した祈祷聖会の様子を、私はYouTubeの同時中継で(すべてではないですが)視聴しました。わかってはいたことですが、とにかく韓国と韓国人の祝福を祈り、韓国人が南北統一、世界宣教、イスラエル宣教に用いられるように徹底して祈る姿に、私は日本人のクリスチャンとして、「まいりました!」と降参するほかありませんでした。
私たちは、日本という国でクリスチャンとして生活すると、日本でよく説かれている「愛国心」というものの薄っぺらさ、偽善が見えてならず、「愛国」と聞くたびに、いやな思いになってはこなかったでしょうか。日の丸や君が代は、アジアを侵略した大東亜戦争の象徴である以上に、神ならぬものを神とする、きわめて霊的、反キリスト的色彩の強いものという印象を受けるのが、日本のクリスチャンの常とするところです。実際、この愛国の旗印のもと、私たちの信仰の先輩たちは、「天皇陛下とキリストとどちらが偉いか」という、誘導尋問のような取り調べを受けて、拷問され、殉教していきました。
この、極めて偶像礼拝的な日本の愛国心が、韓国のクリスチャンたちの間にキリスト信仰に根ざした愛国心を育てたということは、とても皮肉な事実です。日本が愛国政策の骨子として推し進めたことは、ほかならぬ神社参拝、日本神道の教化という霊的なものであり、それにまつろわぬ者たちには苛烈な迫害を加えました。それは日本の統治下にあった朝鮮半島においても例外ではなく、多くのキリスト教会の指導者たちが日本神道との妥協を強いられる中、朱基徹(チュ・キチョル)牧師のような最後まで転向しなかった指導者たちが殉教しました。それは韓民族として、日本を日本ならしめる霊にたましいを売らなかったということであり、同時にキリストへの忠誠を果たしたということでした。このように、韓国はキリスト教会が愛国心と軌を一にしており、そこから聖書に根ざした愛国心が今に至るまで養われています。
愛国心を高揚させる手段としては、国歌を斉唱することが考えられますが、韓国の国歌は何を隠そう、クリスチャンの民族運動家、尹致昊(ユン・チホ)の作詞によるものであり、その「愛国歌」と題された国歌の歌詞には「神の守りたもうわが国万歳」とあります。非常に「キリスト教的」な国歌なのです。これを歌うことで、イエス・キリストの父なる唯一の神を愛し、同時に国を愛することになります。そこには何の矛盾もありません。しかるに日本の場合、「君が代」の伴奏をクリスチャンの音楽教師が演奏することを拒否して問題になるような状況に置かれています。神を愛することと国を愛することが対立してしまっているのです。これは悲劇と言えないでしょうか?
私は夜な夜な、韓国と韓国人が祝福され、神に用いられることを祈る妻の姿を見るにつけ、このような主にある愛国運動、救国運動が、日本と日本人の間でこそ起こってほしいと思うものです。もちろん、まったくないわけではありません。しかし、その例外的にも存在するある運動(特に名を秘す)を見てみると、なにやら「戦争責任を問うなど日本に対して『うるさい』アジア諸国」に対し、「黙れ」と一喝することで自らの愛国心を保つような高圧的な態度を感じ、それが果たして謙遜を美徳とすべきキリスト者の態度だろうかと疑問に思い、とても参加する気持ちにはなれませんでした。キリスト教会の中である程度の信頼を得ている牧師先生方もその運動に関わっていらっしゃるようで、私としてはとても残念です。
それなら、あなたが始めればいいではないか――そんな声が聞こえてきそうです。はい、できることならば、私こそがその愛国の祈祷運動、救国の祈祷運動を始めたいくらいです。しかし、何から始めたらいいのか、正直申しまして、つかみかねています。私としてはもちろん、日本と日本人の間にリバイバルが起こることをむかしから祈ってまいりましたが、それを私から始まるムーブメントにするだけの力は、今のところまだ蓄えている状態です。
みなさまにも祈っていただきたいと願います。もともとこの教会は、創造論宣教が日本に普及することを祈り、そのことで日本宣教に益することを目指してきた共同体です。しかしどうかこれからは、愛国なら愛国の働きの「代表選手」を立ててそのためにとりなして祈ることにとどまらず、ご自身が主との関係の中で国と民族を愛すること、そのためには自分が何をすることができるかを、ひとりひとり、しっかり考えていただきたいのです。愛国と救国の祈りのムーブメントは武井牧師ひとりのものではなく、みなさまと共有し、ともに推進していくものとなれれば、どんなにか素晴らしいだろうか――そのように、日本と日本人を愛する牧師として、心から願います。
私たちは、日本という国でクリスチャンとして生活すると、日本でよく説かれている「愛国心」というものの薄っぺらさ、偽善が見えてならず、「愛国」と聞くたびに、いやな思いになってはこなかったでしょうか。日の丸や君が代は、アジアを侵略した大東亜戦争の象徴である以上に、神ならぬものを神とする、きわめて霊的、反キリスト的色彩の強いものという印象を受けるのが、日本のクリスチャンの常とするところです。実際、この愛国の旗印のもと、私たちの信仰の先輩たちは、「天皇陛下とキリストとどちらが偉いか」という、誘導尋問のような取り調べを受けて、拷問され、殉教していきました。
この、極めて偶像礼拝的な日本の愛国心が、韓国のクリスチャンたちの間にキリスト信仰に根ざした愛国心を育てたということは、とても皮肉な事実です。日本が愛国政策の骨子として推し進めたことは、ほかならぬ神社参拝、日本神道の教化という霊的なものであり、それにまつろわぬ者たちには苛烈な迫害を加えました。それは日本の統治下にあった朝鮮半島においても例外ではなく、多くのキリスト教会の指導者たちが日本神道との妥協を強いられる中、朱基徹(チュ・キチョル)牧師のような最後まで転向しなかった指導者たちが殉教しました。それは韓民族として、日本を日本ならしめる霊にたましいを売らなかったということであり、同時にキリストへの忠誠を果たしたということでした。このように、韓国はキリスト教会が愛国心と軌を一にしており、そこから聖書に根ざした愛国心が今に至るまで養われています。
愛国心を高揚させる手段としては、国歌を斉唱することが考えられますが、韓国の国歌は何を隠そう、クリスチャンの民族運動家、尹致昊(ユン・チホ)の作詞によるものであり、その「愛国歌」と題された国歌の歌詞には「神の守りたもうわが国万歳」とあります。非常に「キリスト教的」な国歌なのです。これを歌うことで、イエス・キリストの父なる唯一の神を愛し、同時に国を愛することになります。そこには何の矛盾もありません。しかるに日本の場合、「君が代」の伴奏をクリスチャンの音楽教師が演奏することを拒否して問題になるような状況に置かれています。神を愛することと国を愛することが対立してしまっているのです。これは悲劇と言えないでしょうか?
私は夜な夜な、韓国と韓国人が祝福され、神に用いられることを祈る妻の姿を見るにつけ、このような主にある愛国運動、救国運動が、日本と日本人の間でこそ起こってほしいと思うものです。もちろん、まったくないわけではありません。しかし、その例外的にも存在するある運動(特に名を秘す)を見てみると、なにやら「戦争責任を問うなど日本に対して『うるさい』アジア諸国」に対し、「黙れ」と一喝することで自らの愛国心を保つような高圧的な態度を感じ、それが果たして謙遜を美徳とすべきキリスト者の態度だろうかと疑問に思い、とても参加する気持ちにはなれませんでした。キリスト教会の中である程度の信頼を得ている牧師先生方もその運動に関わっていらっしゃるようで、私としてはとても残念です。
それなら、あなたが始めればいいではないか――そんな声が聞こえてきそうです。はい、できることならば、私こそがその愛国の祈祷運動、救国の祈祷運動を始めたいくらいです。しかし、何から始めたらいいのか、正直申しまして、つかみかねています。私としてはもちろん、日本と日本人の間にリバイバルが起こることをむかしから祈ってまいりましたが、それを私から始まるムーブメントにするだけの力は、今のところまだ蓄えている状態です。
みなさまにも祈っていただきたいと願います。もともとこの教会は、創造論宣教が日本に普及することを祈り、そのことで日本宣教に益することを目指してきた共同体です。しかしどうかこれからは、愛国なら愛国の働きの「代表選手」を立ててそのためにとりなして祈ることにとどまらず、ご自身が主との関係の中で国と民族を愛すること、そのためには自分が何をすることができるかを、ひとりひとり、しっかり考えていただきたいのです。愛国と救国の祈りのムーブメントは武井牧師ひとりのものではなく、みなさまと共有し、ともに推進していくものとなれれば、どんなにか素晴らしいだろうか――そのように、日本と日本人を愛する牧師として、心から願います。
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牧会コラム週報版 107 2022.10.9
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牧会コラム週報版 106 2022.10.2
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牧会コラム週報版 105 2022.9.25
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2022.09.29
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牧会コラム週報版 104 2022.9.18
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牧会コラム週報版 103 2022.9.11
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牧会コラム週報版 102 2022.9.4
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牧会コラム週報版 101 2022.8.28
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牧会コラム週報版 100 2022.8.21
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牧会コラム週報版 099 2022.8.7
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牧会コラム週報版 097 2022.7.24
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牧会コラム週報版 095 2022.7.10
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牧会コラム月報版 2022年7月
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牧会コラム週報版 094 2022.7.3
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牧会コラム週報版 093 2022.6.26
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牧会コラム月報版 2022年6月
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牧会コラム週報版 089 2022.5.29
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牧会コラム週報版 088 2022.5.22
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牧会コラム週報版 087 2022.5.15
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牧会コラム週報版 086 2022.5.8
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牧会コラム月報版 2022年5月
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牧会コラム週報版 084 2022.4.24
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牧会コラム週報版 083 2022.4.17
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牧会コラム週報版 082 2022.4.10
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牧会コラム週報版 081 2022.4.3
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牧会コラム月報版 2022年4月
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牧会コラム週報版 080 2022.3.27
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牧会コラム週報版 079 2022.3.20
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牧会コラム週報版 078 2022.3.13
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牧会コラム週報版 077 2022.3.6
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牧会コラム月報版 2022年3月
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牧会コラム週報版 076 2022.1.23
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牧会コラム週報版 075 2022.1.16
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牧会コラム週報版 074 2022.1.9
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牧会コラム月報版 2022年1月
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